2012年11月04日

臨床心理士の仕事の実際 / 天理大学大学院

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こんにちは。精神科病院に勤務されている臨床心理士の方から、心理職の仕事の実際
をご寄稿いただきましたので紹介します。

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★臨床心理士の仕事の実際(精神科病院心理士)

私は、精神科病院で非常勤心理士として働いています。精神科病院と聞くと、皆さん
はどんなイメージを持たれるでしょうか。

映画などに出てくる病院は、山奥にひっそりと建っていたり、厳重な鍵がかけられて
いたりして、なんだかよく分からない、少し怖いイメージがあるかもしれません。

でも実は、そのような雰囲気だったのは一昔前までの話なのです。この数十年の間に、
精神科病院には一般総合病院と変わらない開放的な設備が整えられてきています。多
くの精神科病院は、都会の喧騒から少し離れた静かな自然の残る場所で、患者さんが
落ち着いて心を休められるような環境にあります。

しっかりと守られた安心できる環境で、入院や通院によって病と心を回復させ、患者
さんはまた社会に戻っていきます。街中では感じられない小さな花の息吹や、季節の
匂いを感じられるような場所で仕事をしていると、私自身もいつのまにか自然体でい
られることに気づきます。

病院では、医師、看護師、助手、薬剤師、作業療法士、PSWなど、さまざまな専門職
が皆で力を合わせて、時にカンファレンスという話し合いの場を設けながら、患者さ
んの治療を行います。心理士がそのチームの一員としてどのような役割を担うかは、
実は病院によって違いますが、多くの場合は「アセスメント(心理検査)」と「カウ
ンセリング(心理療法)」という2つの業務が中心となることが多いと思います。

「アセスメント」とは、何か困った状態で病院にやってきた患者さんが、今どのよう
な状態なのか、どうしてこのような状態になっているのか、本来はどんな人なのか、
というようなことを知るために、心理検査などを用いて理解しようとすることです。
数十〜数百ある検査の中から必要なものをいくつか選び、長い場合では2〜3時間かけ
て心理状態や現在の能力を知るための検査を実施します。

患者さんが何の病気なのかを診断するのは医師の仕事ですが、心理士のアセスメント
は、その病気を持ったその患者さんが「どんな人なのか」「どういう状態なのか」と
いうことをより広く理解することを目指します。

ただし心理検査をするだけで、その人のことがズバリわかるわけではありません。そ
こで得られたヒントをもとに臨床心理学的知識を用いて理解できたことを、医師や他
のスタッフと共有し、皆でより良い治療の在り方を考えていきます。また時には、医
療観察法による入院の患者さんに対して、医師が行う鑑定のデータのために心理検査
を行うこともあります。

「カウンセリング(心理療法)」では患者さんと定期的にお会いして、30分〜50分
程度じっくりと話を聴く中で困っていることを相談したり、一緒に問題について考え
たりします。認知行動療法など特定の技法を用いる場合もあれば、刻々と変わりやす
い患者さんの状態に合わせて臨機応変に話を聴くこともあります。

入院患者さんに対する心理療法は、クリニックや一般の相談室に比べると、枠をゆる
く設定することが多いです。たまたま歩いていた廊下で声をかけられて話を聴くこと
もあれば、雪が降った日には一緒に雪だるまを作るなんていうこともあります。また、
1対1ではなくグループでの心理療法を行うこともあります。

その他にも、例えば認知症の患者さんに対して回想法というリハビリテーション的な
心理療法を行ったり、患者さんの家族に対して病気の説明のための心理教育を行った
り、デイケア(通院患者さんが社会生活訓練のために過ごす場所)や作業療法のスタ
ッフとして働く場合もあり、病院における心理士の仕事は多様です。

しかし、どのような業務を行うにしても、ベースとなるのは「患者さんの理解」とい
う部分ではないかと思います。同じ病気を持つ患者さんであっても、誰一人として全
く同じ状態の人はいません。一人一人が、様々な背景や歴史を持っています。

若輩者の私はその人生の歴史の重みをうかがうたびに、たくさんのことを学ばせても
らっています。その患者さんと一緒に、アセスメントや心理療法を通して、病気や症
状の中に埋もれてしまった「その人らしさ」を見つけることができたときが、心理士
として喜びを感じる瞬間です。

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同じ医療領域でも、街中のクリニックとは少し違った雰囲気がありますね。

他の領域ではスクールカウンセラーの方からご寄稿いただいた“仕事の実際”も、
フェイスブックの方に掲載していますので
(こちらです ⇒ http://www.facebook.com/graduate.juken
ご関心ある方はぜひご覧ください。


今日は天理大学大学院のご案内です。

天理大学大学院 臨床人間学研究科 臨床心理学専攻

●第1種指定大学院

●試験日程

【秋期】
・出願期間:2012年8月27日(月)〜9月3日(月)
・試験日程:2012年9月13日(木)
・合格発表:2012年9月19日(水)
・入学手続期限:2012年12月17日(月)

【春期】
・出願期間:2013年1月10日(木)〜1月25日(金)
・試験日程:2013年2月9日(土)
・合格発表:2013年2月15日(金)
・入学手続期限:2013年2月27日(水)

●募集人数

秋期 6名
春期 2名

●選抜方法
【入試】

<秋期>
第1次選考
 総合科目T(英語の読解力):90分 100点
 総合科目U(論述を通しての思考力、表現力、創造性など):90分 100点
第2次選考
 面接:段階評価 ※第1次合格者のみ

<春期>
書類評価:卒業論文(心理学に関するレポート) 100点
面接 段階評価

提出書類:志願理由書(所定用紙)
     入学後の研究計画(所定用紙)
     卒業論文の写し、卒業論文の概要(いずれも春期入試のみ、所定用紙)
 
●問い合わせ

天理大学入試部
 〒632-8510 奈良県天理市杣之内町1050
 電話:0743-62-2164、0743-63-9004

●交通アクセス

○大阪から
 近鉄大阪難波駅より奈良行快速急行/急行に乗車、大和西大寺駅下車、天理行に乗り換え
 大和西大寺駅より橿原神宮前行に乗車の場合は、平端駅下車、天理行に乗り換え

○京都から
 近鉄京都駅より天理行急行に乗車
 大和西大寺駅より橿原神宮前行に乗車の場合は、平端駅下車、天理行に乗り換え

○神戸から
 阪神三宮駅より近鉄奈良行快速急行に乗車、大和西大寺駅下車、天理行に乗り換え
 大和西大寺駅より橿原神宮前行に乗車の場合は、平端駅下車、天理行に乗り換え

●学費(初年度)

入学料 200,000円
授業料 (半期)275,000円
教育設備充実費 (半期)40,000円
実験・実習費 (半期)60,000円

●主要教官および専門分野

管野 信夫 教授
 専門領域:発達臨床心理学、心理療法論
 主要著書:『心身症における症状の身体化について』
      『心理療法の展開』
 主要論文:「心身症における病状の身体化について」
      「変容および創造としての象徴」

館 直彦 教授
 専門領域:精神医学、精神分析学
 主要著書:『境界例−パーソナリティの病理と治療』
      『ウィニコットの遊びとその概念』
 主要論文:「虐待、マゾヒズム、そして自己愛」
      「摂食障害の病像変化に関する社会精神医学的研究」

高月 玲子 教授
 専門領域:臨床心理学、ユング心理学
 主要著作:『講座心理療法 第4巻 心理療法と身体』
      『臨床心理学の世界』
 主要論文:「不登校対策における個人面接と小集団活動の連関について」
      「イメージクエスチョン(IMQ)を用いたイメージ研究の試み」

※本記事は各大学院のパンフレット等をもとに作成していますが、
一部変更となる可能性もありますので、正確な情報は、各大学院に
最新の資料を請求してご確認ください。
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臨床心理士指定大学院の募集要項・パンフレット

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■ 臨床心理士指定大学院 予備校
  グラデュエイト進学塾
■ カウンセラー入門・カウンセリング体験講座
  グラデュエイト カウンセリング体験セミナー

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-31-16 東商ビル3 6F
tel.03-6915-2165 fax.03-6915-2168
mail.info@graduate-juken.com

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posted by グラデュエイト at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨床心理士とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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